2014年1月22日水曜日

「頂きます」という言葉


食事をする前に皆さん「頂きます」と、言うでしょう?

「頂きます」と言うのはそれを作ってくれた生産者に向かって言うのと、もうひとつ
命を頂きます、という意味もあります

米、魚、肉、野菜それぞれ命があります

人間が生きていくためには食物を取らなければなりません

そのためには他の命を頂くのです

古来から日本人は人間も自然の中の小さな部分であると考えてきました。
樹木にも神が宿り自然の中にはあらゆるものに神が宿っていると言う考え方です

人間は食物連鎖の頂点にいるのではなく動植物たちと同じ位置にいると考えてきました

ですから生きていくのに必要な命を自然から頂くという気持ちで畑を耕し魚を取り狩りをして鳥獣を捕獲してきました

捉えた獲物は無駄にせず肉、内臓、皮、骨までも役に立てようとしてきました

それが捉えたものの尊厳を守ることであり成仏させることだと思ってきました
そして必ず供養をしてきたのです

生命のあるものだけではなく自然の岩、海、滝などにも神を感じ敬ってきました

今、イルカ漁、捕鯨、などが非人道的などと非難する国がありますが古来から日本人はただ楽しむだけに漁をしている訳ではなく漁で得た獲物は全部食料に出来るものは食し油、皮、骨なども様々な道具に利用しています
またそれが供養になると知っているのです

鯨の髭は文楽の人形を操作する糸に使われています、現在は入手困難になっているそうですが・・

そういう日本文化を世界の人に理解してもらうのはとても難しいことだと思いますが少しづつでも発信出来たら良いけどと思っています

そういう気持ちを込めて「頂きます」を言いましょう!もちろん残さずにね!


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