2015年9月17日木曜日
セクハラなんて言葉も無かった時代!
私が社会人になったのは1964年、昭和39年の事です
22才のまだ子供(今考えると、ですが)。ある音楽制作事務所に就職したのです。
そしていきなり与えられたのが当時大ヒットメーカーだったいずみたく先生のマネージャーだったのです!
「見上げてごらん夜の星を」「てのひらを太陽に」「夜明けのスキャット」などヒットソングを多数作曲していられた方です。
先生はCMソング、TVドラマの音楽、映画音楽、舞台音楽、オリジナルソングなどありとあらゆる音楽分野で活動していました。
「この譜面をビクターレコードのスタジオに届けろ!」と言われても何処にあるのか、どう行けば良いのかさっぱり解りません!
誰も教えてくれないし苦労の連続でした、仕事先に行っても「貴女で良いんですか?男の人はいないんですか?」と面と向かって言われることも度々ありました。
まだセクハラと言う概念も言葉も無い時代、当たり前のように差別はありました。
私がその時決心したのは「女だから、女のくせに、女の甘え」とは絶対に言わせない!と言う事でした。
毎日毎日朝10時から夜中の12時過ぎまでの過酷な仕事でした、あんまり休みがないので何日休んでないかスケジュール帳を確認したら80日間休みなしと言う事もありました。
スタジオ、打ち合わせ、アレンジャーとの連絡、采配など目の回るような忙しさでしたが覚えることも多く意地もあって頑張れました。
やっと認められたとき音楽制作に携わりたいと先生に直訴、音楽プロデューサー、ディレクターにして頂きました。
それでもやはりこの業界に女性が居なかった事もあり打ち合わせで自分の意見を認めて貰うのは中々大変でした。
実績を積んで行くうちに差別的な対応、視線も無くなりました。
後輩たちが今活躍しているのは先輩として大変心強いことです。
そうやって私なりにセクハラと戦って来たのに先夜の国会議員たちの醜態は見苦しい物です。
政治家としてしっかり勉強なさっている方々もいらっしゃるのですからヒステリックな声を上げるだけでなく言論を真正面から戦わせることが出来るようなって頂きたいものです。
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