2015年12月1日火曜日

12月の思い出!



4年前に亡くなった次兄は三太と言う名前です

ご先祖様の一人に三太兵衛と言う人がいて父が家系図の中から選んで名前を頂いたそうです

あんまり偉くないお侍だったらしいです

子供の頃ラジオドラマで「三太物語」と言うのが放送され兄は友達からからかわれたそうです。

ある年の12月半ば仕事で兄とアメリカに行きました

通関手続きをしている時、パスポートを見ている係官に兄が「I'm very busy now」と言いましたら大うけですぐに通して貰えました

それはそうですね!なんたって「Santa」なんですから!


その時のロケ、録音はグリコのスポロンと言う商品の物でした

アメリカの子供たちを何人か使って歌って踊って貰うCMでした

キャスティングをするのはもちろんオーディションです

沢山の子供たちが応募して来ました!

でも何といってもすごいのがその子供たちのお母さんたちです!

その売込みの物凄い事!資料片手にどんどんと迫って来ます!

「うちの子はドラムがとてもうまいです!」とか「このテレビ、あのCMにでました!」とか・・

何と物凄い世界なのか、と思いました

現在は日本でもそんな感じなのでしょうか?

やっとキャストが決まり録音も済み、撮影当日を迎えました

スタッフ全員のミーティングが始まりましたが今度はスタイリストが気に入らないと兄が言い出しました!

確かにスタイリストが用意した衣装はセンスの悪い物でしたがスタジオのスタンバイも終わってみんな待っているのにどうするのか、と呆然と見ていました

すると兄が私に「お前がデパートに行って買って来い」と!

「ええ~?」と私、言い出したら聞かない兄、そう、それは私が一番良く知っています

仕方なくデパートに行きましたが時はクリスマス直前、デパートは大混雑です、商品棚もほとんど空っぽです

人をかき分けかき分け何とか手に入れたものをスタジオに!

幸い気にって貰えて撮影は無事に終わりました

休憩時間に子供たちの相手をするのも私の仕事になってしまいました(笑)

その時たまたま持って行った折り紙が大変役に立ちました。

今でこそ世界的にポピュラーになっている折り紙ですがその頃はまだアメリカ人には大変珍しいものだったようです、とても喜んでくれました。

大道具のごっついおじさんが鶴の折り方を教えてくれと頼んで来たので教えたら何回も練習して覚えてくれて「うちの子供に折ってやるんだ」と嬉しそうに言っていたのを思い出します

12月になるといつも思い出す出来事です


海外にいらっしゃる方は折り紙を持って行くと役に立ちますよ!


0 件のコメント: