2016年4月24日日曜日
CM音楽昔ばなし 既成曲をCMに使う場合 新三共胃腸薬「反省」編
昔、広告音楽とオリジナルソング(レコードとして売られる音楽)は全く別の世界でした
CM音楽は基本的に15秒、30秒の勝負ですから凝縮した形で作られます
また映像とリンクしますのでそれに合った、またクライアントのイメージが上がるように考えて作ります
しかしたまに既成曲を使う場合があります
映像クリエイターがその曲をイメージして映像を考え、世界を作る場合です
雪の降りしきる飲み屋街の前で新三共胃腸薬のパッケージにうつむきながらお猿の次郎君が反省のポーズをとっているCMを覚えていますか?
そのバックに流れるのは八代亜紀さんの「舟唄」です
「しみじみ飲めばしみじみと~想い出だけが行き過ぎる~」
とても印象的なCMでしたね!
15秒ですからその後に「新三共胃腸薬」と言うサウンドロゴが付いて終わります
このCM、私は参加しましたが音楽制作はやっていません、サウンドロゴは小林亞星先生の作曲ですから使用のお願いをしただけです
こういう仕事もあります
最近昔の名曲がCMで使われているのをよく見ますがこれには大金がかかっているのです
まずその曲の作詞家、作曲家の許諾を取ります、その時に許諾料が発生します
曲が有名曲であればあるほど許諾料は高額になります
次に原盤を使う場合原盤権を持っている所と交渉します。そこで原盤使用料が発生します
OKが出ない場合もあります。その時は誰かにカバーして貰ってに録音します、ビートルズの曲は最近聞きますが原盤は使えないようですね!
そしてオンエアの回数でオンエア料を支払うのです
あとタイアップ(嫌な言葉)と言う手法でレコード会社が直接広告代理店に持ち込み「××の新曲ですよ!」・・となる場合があります
CM音楽とレコード用の音楽との境目がおぼろげになってしまいました
映像とまったく関係ない歌が流れるとがっかりします!
CM用に作った曲を長くしてレコードにする場合もありました。それはCMが先ですから問題はありません
そのお話はまた今度しましょう!
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