2016年5月1日日曜日

CM音楽昔ばなし 色々な歌い手さんたちの事


CM音楽を制作するときはほとんどの場合予算が限られていて決して潤沢とは言えません


その予算の中でどうやって印象的な音楽を作るかと言う事をいつも考えています


重要な要素の中に声があります、プロの歌手の方に限らずユニークな声を持っている人を使うことが出来るので自由な発想が出来ると言う面もあります

ある時どういう経緯かは忘れましたが原田芳雄さんに歌って頂く事になりました

原田さんは低音の素晴らしい声でご本人もブルースを歌っていてライブハウスなどに出演していました

録音当日スタジオにいらした原田さん、大きなクーラーボックスを持っています、中には缶ビールがぎっしりと!

とてもシャイな方で「素面では歌えないよ」と言う訳です、缶ビール片手に歌って頂きました!またその後ライブハウスにもご招待頂いたのも嬉しい思い出です


もう一人ドリンク持ち込みの歌い手さんがいました、水原弘さんです

水原さんにはタンゴの名曲「奥様お手をどうぞ」にオリジナルの日本語の歌詞を付けて歌って頂きました

「お手をどうぞ奥さん」と言う歌詞でしたがあとは忘れました

高級そうなブランデーをガンガン飲みながら歌っていました、素敵な歌声でしたよ!

何気なく軽く歌っていましたが後で聞きましたら数日前から東芝レコードのレッスン室でピアニストを呼んで毎日練習していたそうです

そう言うところを微塵も感じさせない所がプロでしたね!

たしかヤマハのスクーターのCMだったと思いますが記憶が定かではありません


大抵の場合予算の関係で使える歌い手さんはこれからデビューする人かデビュー直後の新人アーティストが多かったです

後からメジャーになった人たちも沢山います


女優の大竹しのぶさん、あるテレビ番組で歌っているのを見て是非にとお願いして歌って頂いたことがあります

サントリー缶ビールのペンギンのアニメシリーズでしたがちょうどおめでたの時だったのでレコード化は出来ませんでした


デパートの屋上などで行われているアマチュアバンドが出演しているイベントなどをよく見に行っていました、声を探しに。

現在だとさだめし駅前のパフォーマンスでしょうか?

まあ「おおっ?」と言う人はあまりいませんね(笑)

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